Rome(Italy) 2004/6/1-5

H.I.S. のバーゲンでローマ5日間が\59,800というのを見つけたので行ってみた。

1日目:出発

朝の8:40に成田集合なので6時頃には家(府中市)を出る。さすがに早朝ということで道はガラガラ、約2時間で成田についた。 ちなみに海外に行くときはいつも車で行っている。駐車場が一日あたり500円程なので2人以上であれば一番安い交通手段だ。

エアラインはスイスインターナショナル。事前に航空会社が判っていたので、マイレージプログラムに申し込んでおいた。 \59,800のツアーで使ってもちゃんとマイルが貯まるのは嬉しい。 ちなみにスイスインターナショナルのマークはこれ、赤地に白十字。飛行中に見ると空の青とウィングレットの赤、そして 翼の白の対比が美しい。写真に自分のデジカメが写っているのはご愛嬌。

機内のエンターテインメントプログラムはシートバックの液晶モニタでの映画とゲーム。 何を観たのかもう忘れてしまったけど、きっとその程度の映画だったのだろう。 約11時間のフライトでチューリッヒに…。

チューリッヒで乗り換えて約1時間半でローマ/レオナルド・ダ・ヴィンチ空港に到着。 ここでやっとH.I.S.の係員に会う。しかしそれもつかの間、バスに案内されると添乗員なしでホテルまで連れて行かれる。 ツアーってこんなものか?という疑問をもった一行は自力でチェックイン。

2日目:ローマ市内観光

ホテルの場所がローマの市街地からはるか遠い場所にあるため、バスと地下鉄に乗らなければ観光はできない。 しかしイタリア語は全く出来ないし、この時点でバスのシステムも知らない。まあ何とかなるさとホテルを出発。

バスが来たのでとりあえず乗ってみる。周りを見回すとチケットを通す機械があるだけだ。 どうもバスに乗るにはチケットを持っていることが大前提だったようだ。ドライバーに聞いてみると、 「バスの車内ではチケットは買えない、駅に機械があるからそこで買ってくれ」と言っているので駅までタダ乗りしてしまった。 駅で地下鉄・バス・トラムの共通1日乗車券を4ユーロで買って一件落着。ちなみにこの1日乗車券の使い方は、 最初にどれかの乗り物に乗る際に日付を印字するだけで、後は改札などでは何もしないで通って良い。 じゃあチケットなんて持ってなくても乗れるじゃないかと言われればその通り。チケットを持たずに乗車して私服警官に見つかると えらいことになるらしいけど、どんなことになるのだろう…。

今日は「スペイン階段」「ヴァチカン美術館」「サンタンジェロ城」「真実の口」を回ることにしている。
「スペイン階段」はただの階段だった。「ローマの休日」を観ていないので特別な感慨もない。 しかも階段の上の教会(?)は工事中だ。 しかし周りの街並みはヨーロッパ初心者のボクには新鮮だった。街中がディズニーシーのようだといったらアタマの悪さがバレてしまうか。

街並みを楽しむためにスペイン階段の周りを散策してみるが、生憎この日はイタリア統一記念日で休日。どの店も閉まっているのだ。 ヨーロッパを旅行する場合には休日は避けた方がよいということを覚えた。また明日見ればいいやと思い次のヴァチカンへ移動。

地下鉄の駅を降りると沢山の人がぞろぞろと歩いて行くのでその後をついていく。するとヴァチカン市国に到着。 入り口で手荷物のX線検査を受けて中に入る。サンピエトロ広場ではローマ法王が何かやっていたけど、なんだったのだろう。 サンピエトロ広場はそのスケールに圧倒されるけど、そんなに長居しても仕方がないので とりあえずサンピエトロ広場を後にしてヴァチカン美術館へ行く。

少しだけ並んで美術館に入ると、これがまた広い。順路をトレースして行くとこれでもか、という位に壁画・天井画・彫刻のオンパレード。 いい加減お腹いっぱいという雰囲気でシスティーナ礼拝堂を目指して歩き続ける。 やっとの思いでシスティーナ礼拝堂にたどり着くと有名な最後の審判を沢山の人々が見上げていた。 ここだけ撮影禁止で私語禁止。 私語禁止といってもやはり感動で喋りたくもなるので礼拝堂内はすぐにざわついてくる。 その度に係員が放送で「しーっ」と静かにしろと言っていたのだが、 一瞬機材がおかしくなりスピーカーから「ピー」「ガー」というノイズが流れた。 すると礼拝堂内の人々が声をそろえて「しーっ」と言い返していたのが可笑しかった。

ヴァチカン美術館を出るとそろそろお腹もすいてきたので向かいの食堂に入る。 とりあえずイタリアに来て最初の外食なのでピッツァを注文したが、その味は…特に美味しくもない。 やはり美味しい料理はそれなりの店でそれなりの金額を出さなければ食べられないのだと自己暗示をかけることにした。

サンタンジェロ城はローマ皇帝ハドリアヌスの霊廟(れいびょう)だ。 しかしそんな歴史的な意味よりルックスに惹かれて見に行くことにしていた。 恥ずかしながら歴史にはあまり詳しくない。 というわけでサンタンジェロ城の前で記念撮影。 本当はもうちょっと右側の橋の正面から写真を撮りたいのだけど、橋の上には黒人の偽ブランド・バッグ売りが大量にいて興ざめなので諦めた。 ちなみにこの川は結構臭い。

そしてサンタンジェロ城の中はこんな感じ。 といっても入り口のすぐ脇だけど。同行者の体力が落ちてきたので中に入って階段を上るのは見送った。

次は真実の口だ。しかしサンタンジェロ城からどうやったら真実の口まで行けるのか判らない。 とりあえずバスの通っている道まで歩くことにした。 しかしバス通りに出てもどのバスに乗ればよいのか判らない。 判らないことだらけの旅も悪くないけど、ボクと同行者では体力差があるので無理はできない。 まずは一度テルミニ駅に行くことにした。 行き先表示に「テルミニ駅」と書いてあるバスに乗ればいいのだ。

無事テルミニ駅に着いたところでローマのバス路線図を手に入れた。やはりこれがないと市内の移動は難しい。 いや、あっても難しいのだが。 で、テルミニ駅からヴェネツィア広場でバスを乗り換えて真実の口に到着。 10分程並んで口に手を突っ込んで記念写真を撮る。そんな写真は恥ずかしいので代わりに外観写真をどうぞ。 右側に写っているものは、こんなところに塔が建っているわけではなく、タダの電灯の柱。

記念撮影後はまたバスでテルミニ駅まで戻る。今日の予定はこれで全て消化した。 テルミニ駅のレストランでうどんのような太さのスパゲティを食べてホテルに帰る。

ちなみにホテルに帰るときに降りるバス停を間違えた。5つくらい前のバス停で降りてしまったのだ。 仕方ないので歩いたが、多摩ニュータウンのような住宅地なので見るべきものはなにもない。 明日は間違えないようにしようと思いながらとにかく歩いた。

3日目:ローマ市内観光

今日の予定は「コロッセオ」「フォロ・ロマーノ」「ヴェネツィア宮殿」「カンポ・ディ・フィオーリ市場」「ナボーナ広場」 「パンテオン」「トレビの泉」。盛り沢山だ。

昨日と同じようにバスに乗り、地下鉄に乗る。コロッセオへ行くには「コロッセオ駅」で降りればいい。 駅から出るとそこはもうコロッセオだ。早速中に入りエレベータで上へと上がる。 2000年以上も前にこんな巨大なものを造ったことに素直に驚愕する。大きいものには弱いのだ。 しかしこういったもののスケール感は絶対に写真では表せない。

そのまま隣にあるフォロ・ロマーノになだれ込む。 なんだか古代のものへの耐性が出来始めているようで、だんだんどうでも良くなってくる。 慣れというのは恐ろしいものだ。 結局フォロ・ローマノは歩いて通過しただけのようなものだった。

ヴェネツィア広場はローマの中心部らしい。 そこにあるヴェネツィア宮殿は中心という言葉がピッタリなゴージャスな建物だ。 階段を上って途中まで行ったが疲れたので引き返した。だからこの建物に何があるかは知らない。

しかしローマ観光は疲れる。とにかく歩いて、階段を上って、階段を下りて、また歩いての繰り返しだ。 市内に幾つも遺跡や史跡があるから一度に沢山のものを見られるのだが、それはそれだけ疲れるということでもある。 少しだけバスに乗り再び歩いてカンポ・ディ・フィオーリ市場を目指す。

カンポ・ディ・フィオーリ市場は平日の午前中だけ開いているらしい。広場に八百屋や花屋などが店を出している。 この市場が観光市場なのか実際の生活に根付いた市場なのかは知らないが、 こういった市場に来るとローマで暮らす人々の生活感が多少なりとも感じられるような気がする。

昼食はこの広場に面した「ラ・カルボナーラ」でニョッキを食した。すいとんのようだし「これは美味しい!」というものではない。同行者はペンネのカルボナーラだったが 同様に「?」という反応。やはり美味しいものはそれなりの店に行かなければないのだろう。 しかし、お腹も膨れて休憩もとったので再び歩き出す元気がでてきた気がした。

午後も歩く・歩く。ナボーナ広場はちょっと立ち寄っただけでパス。 今日は沢山見どころがあると思ってハイペースで進んでいく。 地図を見ながら最短距離をさがしてパンテオンへと歩く。

ところで街中を歩いているとやたらと警察官が多い。これはこの日ブッシュ大統領が ローマに来ていたからだと思う。 初めてのローマで普通の日の状態を知らないわけだからなんとも言えないが…。
しかしこれは初めてのローマでは安心感があって嬉しい。 だって誰だってローマはスリが多いところだという先入観があるでしょ?

パンテオンに着いて中に入る。これまた凄い。 天井に穴があいているけど、雨が降るとどうなっちゃうの?と考えながら上を見る。もちろん口は半開き。

あちこち見ればみるほど西洋文明の奥深さを思い知らされる。日本では竪穴式住居に住んでいた頃にこの建物ですから。 なんかかなわないなぁ…。

パンテオンから出た頃にはだんだん雲が出始めてきた。さらに急いで歩くことにする。 しかし途中のスーパーマーケットでちょっと寄り道して、どんなものが売っているのか見学。 特に目新しい発見もないのでチョコとミントキャンディーを買うことにした。 ところがレジではお札を出すと「細かいのはないのか」と嫌な表情で聞かれ、さらにおつりは投げられる始末だ。 「この小娘め、日本に来たら覚えていろ」と思いながらもすごすごとスーパーマーケットを後にする。

トレビの泉は観光客で一杯だった。早速、泉の淵に座って肩越しにコインを投げる。投げるコインは10円玉。 もちろん記念写真を撮ったけどそんな恥ずかしい写真は載せない。

その後ベンチで泉を眺めながら休憩した。ボーっとしているとインド人が話し掛けてきた。
「写真とるからそこどいてくれないか」
失礼な奴だ。別に邪魔な位置に座っていたわけではない。しかし笑顔で場所をあけるボク。インド人一行の女の子はすまなそうな笑顔で会釈をするのだが、 最初に声を掛けてきた男は写真を撮り終わっても何も言わない。ボクの中でインド人の評価は3段階くらい落ちた。

その後、雷とともに夕立がやってきたのでトレビの泉の周りの店で雨宿りをする。

今日の締めくくりは、前日には休日のために店が閉まっていたスペイン階段付近のブランドショップが建ち並ぶエリアだ。 夕立はまだ少し降っていたのでところどころで雨宿りをしながら歩き、何度か道に迷ってかなり疲れた頃にやっとスペイン階段までたどり着いた。 同行者はここでルイヴィトンの店に行きバッグを買っていた。ボクは散々歩いて色々な店を見てまわったけど、 物欲を刺激するようなものは何一つなく結局何も買わなかった。

さすがにローマ観光2日目はバス停を間違えることなくホテルに着き、テルミニ駅のそばで買ったローストビーフのサンドイッチを夕食にした。 パンがやたらと硬い。

4日目:帰国

帰国の日の朝は早い。 ホテルはコンチネンタル・スタイルの朝食付だったのだが、この日は朝食の時間より早く出発しなければいけなかった。 荷物をまとめて、「免税の手続きはEU圏を出る空港で」と復唱しながら出発する。 ホテルに迎えにきたのは英語がカタコトのイタリア人のみ。やはりH.I.S.の人はやってこない。

さらに送迎のイタリア人(バスのドライバー)は我々にターミナルはB・Cのどれだと尋ねる。そんなのこっちが聞きたい。 まぁ空港についたらターミナルBのところにスイスインターナショナルと書いてあったので事なきを得たのだが。

結局 H.I.S.の人に会ったのは到着時だけで、ここでも自力でチェックインしなければいけなかった。 別にチェックインは難しいことではないから構わないのだが、ツアー参加者はみんな「ツアーってこんなもの?」という 疑問を抱いていた。ボクは\59,800のツアーでそんなに望むのは欲張りすぎだと思うけどね。おかげで一人でイタリアまで来られそうな変な自信がついた。

たった2日間のローマをあとにして飛行機はチューリッヒへと向かった。行きは曇りだったので外の景色が見られなかったが、 帰りは晴れていたのでチレニア海・コルシカ島・アルプスの山々などが良く見えた。

チューリッヒに着くと、ボクらにはやらなければいけないことがあった。 EU圏を最後に出発する空港で行うという免税手続きだ。 免税のカウンターを探して係員に尋ねる。
「免税手続きだけどどうすればよい?」
すると予想外の答えが返ってきた。
「これはイタリアの空港で手続きしなくてはダメだ」

そう。スイスはユーロ圏ではなかったのだ。ずっとスイスもユーロ圏だと思い込んでいた。 がっかりしたが、今更どうしようもないので諦めるしかない。 またスイス経由でユーロ圏に行くことがあるかどうかは判らないが次は気をつけよう。 初めてのヨーロッパでそう何から何まで上手くいくとは限らないのだ。

成田行きの機内では、成田についてからすぐ運転しなければいけないのでなるべく眠ることにした。 しかし窓際のジジイが一人だけサンシェードをおろさないので眩しい。 ぶつぶつと「バーカ、バーカ」と子供みたいな悪態をついていたら同行者に怒られた。 いや、睡眠を妨げられるのってキライなんですよ…。

5日目:帰宅

眠りそうになりながらも何とか成田から家に帰った。とにかく疲れた。 しかしまちがいなく\59,800の価値はあったのだと思う。